こんにちは。26期の佐藤伊津子です。1989年以来、ニューヨーク州ビンガムト
ンに住んでいます。
ここはニューヨーク市とナイアガラの滝のあるバッファローの中間くらい、ペンシル
バニアとの州境に近いところです。ここはまたIBMの発祥の地でもあります。ニュー
ヨーク州のこの辺りは緩い山並が続き、雪は札幌よりは少ないものの、植物圏は似て
いるようです。
車で少し走ると野生の鹿を見かけたり、我が家の庭にもりすや兎といった小動物がやっ
てきます。りすは野生の鳥のためにおいてある餌を狙って、まるで曲芸のようにポー
ルにぶらさがりながら食べて行きます。兎は植物の芽が出たかどうかもよく分からな
いうちに根こそぎ食べて行くので、我家の花畑は常に全滅状態です。昨年は野豚が現
れて庭中掘りまくりました。穴を掘って子供を生み越冬するらしいとのことで、野豚
対策に大わらわでした。友人の助言でトラップを仕掛けたところスカンクが入ってびっ
くり、我が家の周りをスカンクがうろついていたなんて知らなかったというわけで、
これは大変ショッキングでした。
こちらへ来てからずっと専門の研究を続けていますが、本業はどちらかというと9歳
と6歳の娘達の子育てです。二人とも地元の公立小学校に通っており、4年生と1年
生です。このあたりでは小学校はKindergartenから5年生までです。下の子は日本の
システムではこの4月に小学校入学になるわけですが、こちらでは小学校一年半を過
ぎたところです。
昨年の夏に家族で行ったニューハンプシャーのキャノンマウンテンにて
小学校は一クラス16人から20人位で、担任の先生のほかにアシスタントの先生が
1、2人つくこともあります。クラスの人数や、特別な手助けの必要な生徒がいると
いったような事情にもよります。私が小学校の頃と比べると信じられないような小人
数制です。子供の性格や能力に合ったきめ細かな教育をしてくれるのが魅力です。リー
ディングも同じ位の力の子供3、4人のグループで、相応の本を読むといった具合で
す。
先日は一年生のクラスで、与えられた材料のなかから3つ選んで使用し水に浮くもの
を作り、コインを何枚のせられるかといったチャレンジがありました。3人のグルー
プでやったそうですが、紙やテープ、モール、アルミ箔等々。一つのグループはペニー
を220枚乗せたとか。
長女の学校のサイエンスフェア
四年生のクラスでは、社会科で3、4人のグループでニューヨーク州の各地区のこと
を調べて発表するとか、ネイティブアメリカンのことを調べるとか、選挙の時期には
模擬選挙をやるとか、かなり実際的なプロジェクトで採点されています。今は、クラ
スの生徒各自がスポンサーで何も持たずに新しい世界に旅行すると言ううたい文句で、
署名を集めています。いわばチャレンジ的なプロジェクトなのです。ただし約束事が
合って、クラス内で互いにサインしあうことは出来ないのだそうです。従って娘はス
クールバスの中や休み時間に他のクラスの子に頼んだり、家族も全員サインをさせら
れました。少なくとも50人分の署名が必要とのことで、体操教室へも持って行って、
クラスの前後にコーチやオフィスにいる人や、子供を待っている大人達、次のクラス
をまっている子供達、自分のクラスの子供達にサインを頼んでいました。
子供達の学校では、特に低学年では"飴と鞭"が徹底しています。先生の言うことをよ
く聞いて、やることをきちんとやるとか、迅速に行動すると、ご褒美に飴やら鉛筆、
シール、先生によっては小さな玩具など貰うこともあります。反対に、問題があると
休み時間が半分ないし全くなくなるとか、さらに校長先生のオフィスに親とともに呼
ばれてどうしたらいいか話し合うことになります。しかし先生方はみな誉めるのが上
手ですよ。
次女の誕生日にKindergartenのクラスで
小学校四年生になると、希望すると学校のコーラスグループやオーケストラに入るこ
とが出来ます。コーラスは週一回くらいのペースで、午後の休み時間に練習します。
12月には父兄を前にコンサートをしたり、ナーシングセンターに行ってコーラスを
披露したりしました。オーケストラも学校で楽器を貸してくれて、週一回ですが、授
業の合間にパートごとに集まって練習しています。クラスの先生も授業の課題をやり
くりして協力してくれているようです。
子供達は近くの体操教室に通っています。長女はレクリエーションでやっていますが、
次女は昨年夏からチームに入って練習しています。2月に初めて試合に行きました。
チームには6歳から高校生まで30名前後の子供達がいます。11月から6月までの
シーズン、だいたい月一回程度車で2、3時間程度のところである試合に参加してい
ます。子供がチームに入ると親も忙しくて、試合に行く時に必要なチームの参加費や
コーチの経費を捻出するために、ファンドレーザーにかり出されます。月に一回スナッ
クスタンドで働いたり、親のミーティングがあったり、先日は地元であるKid's Expo
で体操のデモンストレーションをするというので、マットやら平均台などの道具を運
ぶのを手伝いに行きました。もっとも親も子供をだしにして楽しんでいる節もありま
す。
2月にあった体操のデモンストレーションにて、次女とチームメート
学校でも体操教室でも、総じて父兄は積極的によく働きます。平日の昼間でも、クラ
スのプロジェクトで父兄の手伝いが必要なんていう連絡があると結構集まっています。
またフィールドトリップでどこかへいくなんていうと、かなりの希望者があるようで
す。一つにはクラスの手伝いをすることで学校の様子を知ることができるし、子供の
クラスメートもよく見ています。また同時に子供の教育を学校任せにしないところが
あって、疑問に思う点はどんどん問いただし、場合によっては先生に注文をつけるな
んていうことも多々あるようです。先生は普通同じ学年を毎年教えるので、1年毎に
クラス替えがあります。次はどの先生にしてくれとか、誰某と一緒のクラスにしてく
れなんてリクエストすることもあると娘の友人の親から聞いて驚きました。そういっ
た問題に逐一対処するのは校長先生の仕事です。
スクールバス乗り場までの送り迎え、体操教室の送り迎え、子供が友だちの家に遊び
に行くにも送り迎えが必要。という訳で、私の大半の時間は子供関係に費やしていま
す。
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