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特集2 海外特派員レポート

海外で活躍中の
OB・OGの方々から
レポートして
もらう企画です。
もちろん、26期に
限定していませn!
自薦・他薦どちらでも
レポートを募集中です!

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VOL.4
本村佳之さん
(27期)
in ハジャイ(タイ)



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【バックナンバー】

VOL.1 石村夫妻(26期)
in ナポリ(イタリア)
こちら.

VOL.2 工藤圭さん (36期)
inシアトル(USA)
こちら

VOL.3 松浦 隆祐さん
(41期)
in 上海(中国)
こちら


<自己紹介>
77年卒(27期) 本村と申します。高校時代は1年間野球部に在籍。私が2年の秋の大会で 主戦古沢君を擁して全道の準決勝までいきあと1勝すれば甲子園ということで円山球場に全校応援に行かれた記憶のある前後2年のかたもいらっしゃるかと思います。前述しましたとおり私は1年で部をやめてしまっているのでそのときのメンバーではありません。
どうもここら辺から 私の微妙な判断のゆるさが生じたような気がします。当時長嶋ミスターと同時にバットを置いてしまった自分を悔やみました。
大学は横浜にでてアイスホッケーに転向しました。理由は人数が少なそうですぐレギュラーになれそうだったから。この思惑は見事的中しました。その後は社会人になっても アイスホッケーは続け前の駐在地のシンガポールでも 今のタイにても時間が許せば亜熱帯雨林でのアイスホッケーを楽しんでます。97年のシンガポールにおいては 北海道新聞の取材をうけ「道産子赤道直下でアイスホッケーの指導」とか言う見出しで 夕刊の記事にもなりました。

<さすらいのサラリーマン>
もともと 望郷志向が強く就職はUターンしてと思って矢先、当時 「ザ・商社」という山崎努と夏目雅子主演のドラマがあって、とにかくかっこよくみえて 折角内地にでてきたんだから受けてみるべということで 面接うけて首尾よく入社しました。(勿論志望動機には世界で勝負したいからとかうそいってしまいました)当然自分が描いている将来像はブルックスブラザーズのスーツにダンヒルのアタッシュをもってNYを闊歩している自分でした。

現在のゴムタイヤ部というところに配属され、最初の担当市場はアラビア半島の先にあるイエメン(誰も知らないって)。そして3年後の最初の駐在がパキスタンのカラチ。ただし 担当市場はアフガニスタン(当時ソ連と戦争中でカラチから出張ベース。そんなとこに出張させないでよ)カラチに5年。日本に帰って3年して次はシンガポール5年。1年日本にワンタッチして現在のタイのハジャイに6年。勤続24年のうち16年はネクタイしてません。NYは アタッシュケースの話はどこに飛んでしまったのでしょうか。

<天然ゴム>
やっと本題に入ることができました。現在私はタイはタイでもバンコックではなく南のマレーシア国境近くのHAT YAI(ハジャイ)という田舎に駐在し自動車用タイヤの主原料である 天然ゴムの製造会社に出向しております。南タイは昨年末のインド洋津波にてご記憶に新しいとおもいますが私の住んでいるところは厳密に言いますと東海岸のためインド洋には面してないので大丈夫でした。地震も寝ていたのでほとんど感じませんでした。

ゴムの木って皆さんあの観葉植物のゴムを想像するのではと思うのですが(なぜなら私もそう思ってたから)写真でごらんのように普通の木です。 1ヘクタール(HA:100mx100m)区分で ゴムの木が整然とならんで(1HAに約555本)限りなく続いているプランテーションは ある意味壮観です。

そこに 農民が朝くらいうちに木一本一本に傷をつけていって(TAPPINGという)ラテックスの採集をします。農民一人が管轄できるのは1日約1HAで頑張って採集できる量は1日 20kgくらいでしょうか。 例えば私の工場なんかは 農民が採集して作る原料を1日 200mtは買わなければいけないので(私の工場は 天然ゴムを1日 200mt生産しているので)計算上は私の工場が買う原料は延べ10,000人の農民が一日かけて
とってきた原料を購買、消費しているということになります。


農民1人のまかなえるエリアは1HAといいました。 その1HAで1年間で最終できるゴムの量は 1〜1.4MTくらいでしょうか。つまりたとえば今の価格が約US$1,000/mt としますと農民の年収は \100,000〜\150,000くらいということになります。タイでは今
約3百万MTのゴムが生産され 多分5百万人くらいの農民が従事しているのでしょう。恐ろしく労働集約的産業ということになります。

皆さんが 何気なく使っている自動車のタイヤ(多分車のブランドには皆さん興味もって買われると思いますが タイヤにまで気を回す方はいらっしゃらないでしょうが)ですが 元をたどりますと本当にほとんど原点にちかいところから始まっているわけですね。仕事柄タイヤの製造工程まで見ている私にとっては あの夜中の3時から作業の始まる一滴のラテックスから私の工場を経て海を渡って日本にいって 巨大なタイヤ製造の工程を経てできたタイヤがよくぞ1本 ウン千円で広告に出てるものだと感慨深いものがあります。(しかもほんとにあんなところから出てきたものが 暑かろうが、寒かろうが、でこぼこあろうが 100km越えて走ろうがほとんど故障のなく使われていることに驚いてしまったりして)

天然ゴムは世界消費の75%はタイ インドネシア マレーシアの三国での生産であり 皆さんの使っているタイヤはほぼ100%はこの3国からの天然ゴムが使われており つまりこの3国に何かあったら モータリゼーション全盛の今 実はとんでもない混乱に陥ることになるわけです。

自分でもこんな田舎に住んでこんな仕事するとは全く思っていませんでしたが、世界の経済の中で直接影響を与える一翼を担っているという意味では 当初の夏目雅子的な人とお付き合いできるという幻想は間違いなく幻想でしたが、世界で勝負ということはあながちうそではなかったかなと思っております。

 

 
 
 
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