|
|
|
特集2 海外特派員レポート |
||||
|
|
<さすらいのサラリーマン> 現在のゴムタイヤ部というところに配属され、最初の担当市場はアラビア半島の先にあるイエメン(誰も知らないって)。そして3年後の最初の駐在がパキスタンのカラチ。ただし 担当市場はアフガニスタン(当時ソ連と戦争中でカラチから出張ベース。そんなとこに出張させないでよ)カラチに5年。日本に帰って3年して次はシンガポール5年。1年日本にワンタッチして現在のタイのハジャイに6年。勤続24年のうち16年はネクタイしてません。NYは アタッシュケースの話はどこに飛んでしまったのでしょうか。 <天然ゴム> ゴムの木って皆さんあの観葉植物のゴムを想像するのではと思うのですが(なぜなら私もそう思ってたから)写真でごらんのように普通の木です。 1ヘクタール(HA:100mx100m)区分で ゴムの木が整然とならんで(1HAに約555本)限りなく続いているプランテーションは ある意味壮観です。 そこに 農民が朝くらいうちに木一本一本に傷をつけていって(TAPPINGという)ラテックスの採集をします。農民一人が管轄できるのは1日約1HAで頑張って採集できる量は1日 20kgくらいでしょうか。 例えば私の工場なんかは 農民が採集して作る原料を1日 200mtは買わなければいけないので(私の工場は 天然ゴムを1日 200mt生産しているので)計算上は私の工場が買う原料は延べ10,000人の農民が一日かけて 農民1人のまかなえるエリアは1HAといいました。 その1HAで1年間で最終できるゴムの量は 1〜1.4MTくらいでしょうか。つまりたとえば今の価格が約US$1,000/mt
としますと農民の年収は \100,000〜\150,000くらいということになります。タイでは今 皆さんが 何気なく使っている自動車のタイヤ(多分車のブランドには皆さん興味もって買われると思いますが タイヤにまで気を回す方はいらっしゃらないでしょうが)ですが 元をたどりますと本当にほとんど原点にちかいところから始まっているわけですね。仕事柄タイヤの製造工程まで見ている私にとっては あの夜中の3時から作業の始まる一滴のラテックスから私の工場を経て海を渡って日本にいって 巨大なタイヤ製造の工程を経てできたタイヤがよくぞ1本 ウン千円で広告に出てるものだと感慨深いものがあります。(しかもほんとにあんなところから出てきたものが 暑かろうが、寒かろうが、でこぼこあろうが 100km越えて走ろうがほとんど故障のなく使われていることに驚いてしまったりして) 天然ゴムは世界消費の75%はタイ インドネシア マレーシアの三国での生産であり 皆さんの使っているタイヤはほぼ100%はこの3国からの天然ゴムが使われており つまりこの3国に何かあったら モータリゼーション全盛の今 実はとんでもない混乱に陥ることになるわけです。 自分でもこんな田舎に住んでこんな仕事するとは全く思っていませんでしたが、世界の経済の中で直接影響を与える一翼を担っているという意味では 当初の夏目雅子的な人とお付き合いできるという幻想は間違いなく幻想でしたが、世界で勝負ということはあながちうそではなかったかなと思っております。
|
|
||
|
Copyright(C) 2004 sapporo kitako 26
|
||||